日本の伝統をつくる仕事
花火師の仕事は、花火をつくることが主なお仕事です。
そのほか、花火大会で花火を打ち上げている人も、花火師と呼ばれます。
花火といっても、花火大会で打ち上げられるような大きな花火から、家庭で楽しむ花火までさまざまなものがありますので、その仕事の規模もいろいろです。
どんな花火をつくるか、それにはどのような材料が必要か、配合はどうするか、といったことを企画して、実際の作成まで行いますので、一言で花火師といっても仕事によっては企画や営業よりのこともあります。
ちなみに花火師は、銃砲店などと並行して業務を行っていることもあります。
銃砲店は銃を販売したり、修理をしたりといったお店ですが、ここでも火薬などを扱いますので、花火をつくったり、打ち上げをすることも請け負っているようです。
花火の仕事だけだと年間の収入が限られてしまいますが、こうした仕事と並行することで、安定した収入が見込めそうですね。
花火師に向いている人、花火師になるには
花火師に向いている人は、ものをつくることが好きな人や、もちろん花火が好きだという人が挙げられます。
そのほか、火薬を扱う危険な仕事になりますので、冷静に、集中力を発揮して仕事に臨むことができる人、また大きな音に強いということも、花火師に向いている要素です。
花火師として仕事をするには、煙火打用従事者手帳が必要になりますが、この手帳は資格を取得した人が持つことができるものです。
花火師になるには、この資格の取得も必要になります。
花火会社で働くことが、花火師なるための一番の近道ですが、需要があまりないことから、就職が難しい傾向にあるようです。
どうしても花火師の仕事をしてみたいという人は、夏季のみアルバイト扱いで花火師の助手的な仕事を募集していることがありますので、そういった機会を利用して働いてみるとよいと思います。
もちろん無資格の場合は仕事の範囲は限られてしまいますが、間近で花火師としての仕事を体験することが可能です。
ちなみに女性の花火師というのはあまり聞いたことがありませんが、女性でも花火師として活躍している人が少なからずいらっしゃるようです。
打ち上げにおいては男性が行うことが多いようですが、製造の現場では女性の花火師もいますので、女性はできないということはありません。
日本の伝統が見直されてきているため、最近は男女問わず花火師を目指したいという人が増えてきているそうですよ。