美術館職員(学芸員)の仕事とは
全国には公営・私営の美術館がたくさんありますが、そこで勤務をしている美術館職員のことを「学芸員」と呼んでいます。
学芸員とは美術館や博物館に勤務をして、そこに展示されている作品の管理をしたり、定期的に館内で開催されるイベントの企画をしたりする仕事です。
また館を訪れる人達に対して解説ツアーを行ったり、セミナーで講師になったりすることもあります。
ちなみに美術館職員である学芸員のことを英語では「curator(キュレーター)」と呼びます。
これは「世話をする=care」という言葉と語源を同じにするものであり、文字通りその館にある優れた展示品を守るための活動をしていく仕事ということになります。
学芸員になるための資格
美術館職員である学芸員になるためには事前に資格を取得することが条件になります。
博物館や美術館での勤務をする学芸員になるための資格は国家資格として扱われており、試験を受けるためには特定の単位課程のある大学を卒業するかもしくは国家試験を受験して合格をしなければいけません。
資格を得るためには「博物館学」に講座のある4年制大学に入学し、そこで単位を履修することにより卒業時に自動的に資格者となることができます。
それ以外の学部学科を卒業する場合などには、まずは通信教育などで必要な学科の学習をしたのちに申請をしていくことになります。
ただしそうした資格があっても実際の就職口の求人数はかなり狭いので、採用されるためにはさらに厳しい学習をしていかないといけません。