アート業界でフリーランスとして活動している人は、自分の作品を企業に売り込んで、仕事を得ているという方もとても多いです。
企業に守られていない分、自分が企業の顔であるわけですから、自分のプロデュースを自分で行わなければなりません。
かなり厳しいことかもしれませんが、自分の好きな方向で仕事をしていくにはこういったスタンスが一番スムーズであるということもいえます。
作品を売り込むにはいろいろな方法があります。
郵送する
例えばイラストレーターであれば、自分の作品を雑誌や書籍を出版している出版社にいきなり郵送で送るという方法。
突然送って驚かれないの?ちゃんと見てもらえるの?という不安もあるかと思いますが、こうした売り込みはいろいろな人が行っていますので、きちんと見ていただけるかの保証はありませんが、先方も特に驚かれることはないと思います。
直接郵送するとそのままゴミ箱行き(!)になってしまう可能性もありますので、電話でアポをとり、アポが取れたら作品をもって直接売り込みに行くという方も多いです。
これは、アポが取れるまでが厳しいのですが、アポさえ取れれば作品をきちんと見ていただくことができますし、会話することで自己アピールもしやすいので、売り込みの中では一番チャンスがある方法かと思います。
作品を持ち込む
ネイルを施すネイリストも、フリーで活動している方が多いので、メイクスタジオなどに自分のつくったネイル作品を持ち込んで、売り込みを行うこともあるようです。
また、最近はこういったフリーランスで活動しているクリエイターを集めたイベントが行われていて、そういったものに参加することで、売り込みの場を設けるチャンスもあります。
これは、企業がフリーランスのクリエイターにインターネットなどで呼びかけ、有料での参加を集います。
応募があった、それぞれにブースを与え、クリエイターたちはそこに自分の作品を展示したり、名刺やカタログなどを用意して準備します。
イベントが開催されると、クリエイターを必要としている企業がたくさん訪れますので、作品を見ていただいたり、自分の活動についての自己アピールをして、仕事につなげていく営業活動を行います。
ひやかしで来ている人、クリエイターの活動をチェックしたい同業者なども多いですが、よりよいクリエイターを求めて訪れる企業の方もたくさんいらっしゃいますので、かなり有益な場であるようです。
ただし、出展費用が結構高額で10万円を余裕で超えてしまうようですので、それなりにゆとりのある人でないと厳しいというデメリットも。
そのほか、何かのイベントに参加したときに、名刺ボックスに名刺を入れておくと、それを見た企業の人が仕事の相談を持ちかけてくるということもあります。
アート関係の仕事についている人、つきたい人は、名刺についてはかなりこだわって作成することをおすすめします。
名刺にインパクトがあると覚えていただきやすいですし、このようにちょっとしたチャンスを逃さずにゲットできる可能性がありますので、ご自身のアートセンスをフルに駆使して素敵な名刺をつくっておきましょう。
このように、作品の売り込みには本当にいろいろな方法がありますのでご自身に合った売り込み方法で、仕事につなげられる活動をされるとよいと思います。