コンクールに応募する

音楽コンクール

アートのプロとなり、その道の仕事をする方法のひとつとして、「コンクールに応募する」という方法があります。
これは、自分が活躍したい分野で行われているコンクールに応募し、優秀な成績を残せたら、それによって知名度が上がり、業界から仕事のオファーがくることを狙うというもの。

コンクールの特典

コンクール自体に、「優勝者はその作品でデビューすることができる」といった特典が用意されていることもありますので、そういったコンクールだとより確実にその仕事に就くことができますし、そうでなくても大きなコンクールで優秀な成績を残せば、かなりのチャンスがあると考えてよいと思われます。
ネイルコンクールなどでも、大きなコンクールに優勝すると、その人のネイルに関する立ち位置は、確固たるものになります。

ただ、この方法には大きなリスクが伴います。
例えば誰も知らない小さなコンクールに応募して優勝しても、まず仕事のオファーはこないと思ったほうがよいですし、日本中の人が知る大きなコンテストであれば、応募人数も膨大でしょうから、優勝すること自体が非常に難しくなってきます。

また、コンクールに優勝することで何度か大きな仕事がもらえたとしても、その後ずっと仕事を継続してもらえるようになるとは限らないので、将来的な不安もあります。
会社に雇用されているのであれば、少なくともお給料は保証されていますので、生活に困るということは少ないかと思われますが、コンクールに優勝してお仕事をいただく場合は、フリーで活動するケースが多いと思われますので、収入的にはかなり不安定になるでしょう。

コンクールで逆転

しかし、コンクールに応募してチャンスを得ることは、メリットもあります。
その業界の企業で働きたい場合、何らかの資格を持っていたり、経験があったり、関連する学校を出ていないと採用されないことが多いのに対し、コンクールであれば、まったくの未経験でもその実力を認めてもらえますので、学歴などは関係ありません。
また、自分の作品をきちんと見てもらえるので、企業で働いているように「上が詰まっていてチャンスがない」ということに悩まずに済みます。

コンクールへの応募は、リスクとメリットが表裏一体となっている部分がありますが、その業界でのキャリアがあまりないという方は、チャンスを得るためにスクールや独学での学習と並行して、コンクールに応募してみるというのもよいと思います。
ひとつのコンクールだけではなく、知名度の高いコンクールにいろいろ応募してみることでチャンスも多くなりますし、「作品を作る」ということにも少しずつ慣れて、経験を積むという面でもよいのではないでしょうか。

コンクールを探すときは、公募関連の情報をまとめて掲載している雑誌などが発行されていますので、そういったものを活用するとよいでしょう。
またインターネットでも検索するといろいろなコンクール情報が出ていますので、ぜひチェックしてみて。